2011年9月24日土曜日

はぴねす☆EIWAカレッジ 第2回 やる気スイッチをさがそう 開催

ニャンコ先生です!

夏休みも終わり、静岡英和学院大学は今日から後期の授業が始まりました。
そんな大学の片隅で、ハーバード白熱教室をしのぐ勢いでおもしろい授業が繰り広げられていました。
そう。それは、はぴねす☆EIWAカレッジ第2回「やる気スイッチをさがそう」です。
今日は、その講座の様子をじっくりお伝えします!

講座を担当してくださったのは、人間社会学科の日比優子先生です。
日比先生は、今年新しくできた「学際的こころの研究センター」のセンター員でもあります。
専門の心理学の中から、今回は「学習心理学」という分野を題材にとりあげ、わかりやすく説明をしてくださいました。

こちらが日比先生です。↓
一緒に写っているのは、日比先生のゼミ生のみなさんです。心理学を専攻しているので、講座のサポートに駆けつけてくれました。おそろいの白衣がきまってますね!



いよいよ講座の始まりです。
まずはじめに、心理学とはどんな学問なのかを様々な例を用いて教えてくれました。
みんな同じものを見ていても、実は違う見え方をしていることを経験をしながら理解しました。

そして、本題です。
ここから、やる気スイッチを入れるための方法を考えます。

どうしたらやる気がでるのでしょう?
これには条件反射を利用するといいそうです。

参加者のみなさんも、熱心にきいています。
条件反射って、梅干しの写真を見ると、実物がなくても唾液がわいてくる、というアレです。

この仕組みを応用して、いやなことをする時に楽しいことも同時にすると、何度か繰り返すうちにやる気がアップするそうです。
そこで、各自、自分があまりやりたくないことをあげ、同時にできる好きなことを考えました。
例えば、お掃除は嫌いだけど、音楽を聴くのは好きだから音楽を聴きながら掃除をする、というように。

一人ひとり、じっくり考える時間をとりました。
ちょっと、難しくても、たくさんの学生や先生が間をまわってサポートします。


わからないときは、いつでも声をかけてくださいね。



自分の考えが記入できたら(書くことが難しい人は、サポーターが代わりに記入します。)、今度はみんなの前で自分の意見を発表します。

マイクをもって、発表です!



どなたも、しっかりと自分の意見を発表出来ましたね。素晴らしいです!

日比先生も、ほめていましたね。

他にも、いいことをしたらご褒美をあげることが大事で、罰を与えることは、その場限りであまり効果がないということも学びました。

自分を例にとって考えるために、自分が人からされて嬉しかったこと、嫌だったことを思い出して、それぞれの場面での対処方法がご褒美と罰という視点から、良かったのかどうかをグループに別れて考えました。

みなさん、嫌なことをされた時、泣いたり怒鳴ったりするのではなく、ちゃんと「嫌だ」ということを相手に口で伝えることができていましたね。これは、心理学的に見ても、とても効果のある対処方法なのだそうです。



みなさんの対処方法を発表してもらい、それぞれに日比先生がコメントをしていきます。
他の人の発表を聞くことも、「な~るほど。そういう場合はこんな風にすればいいんだな。」と勉強になりました。ニャンコ先生も、「怒ってばっかりじゃダメね。」と反省反省。


最後のやる気スイッチを入れる方法は、簡単なことから始めるという方法でした。

難しいことをやっていると、失敗を繰り返しているうちに「自分はできない」と思い込んで、簡単なこともできなくなってしまうそうです。

だから、そんな時は、難しいことは一旦やめて、簡単なことから始めてみましょう!

「できるぞ!」という成功体験を繰り返すうちに、だんだんとやる気がでてくるそうです。


ということで、最後の実験です。

次々と画面に映し出されるアイテムをすべて覚えるというものです。



これは、トランプですが、こんな風にアイテムが15個、パッパッと出ては消えてしまいます。

15個のアイテムを全部覚えられた人は、奇跡的に一人いましたが、サポーターも参加者も、もちろんニャンコ先生も、全部はおぼえきれません。


では、次はアイテムを3個に減らして、覚えてもらいます。

みなさんの出来がどうだったか、きいてみましょう。




ほ~ら、この通り。全員が3個のアイテムを覚えることができました。

こんな風に、簡単なことから取りかかれば成功するし、成功すると気持ちがいいのでやる気が湧いてくるんですね。


心理学は難しいと思っていた人が多かったかもしれませんが、実はこんな風に日常生活の中で使える、身近な学問だったんですね。

講座の最後には、今日の講座のアンケートを実施しました。

講座の内容が理解できたか、進め方がちょうどよかったか、感想などを記入してもらいました。このアンケートはこれからの講座の参考にさせていただきます。



今回、初めて参加した1年生のサポーターの学生さん二人も、とてもいい表情で活動されていました。障害のある人との関わりは初めてのようでしたが、違うところよりも同じところのほうが、ずっと多いことに気づいてくれていました。そこが大切ですよね!



締めは、恒例の集合写真です。


この写真は、後日新聞と一緒に、参加者のみなさんにお届けしています。もう少し待っていてくださいね~。そうそう、今回は、京都からの見学者もいらしていたんですよ。はぴねす☆EIWAカレッジをインターネットを通して知り、関心を持ってくださったそうです。うれしいことですね~。

今回は、2時間におよぶ長い講座で、参加された方々はきっとお疲れになったことと思います。2回目も参加してくださってありがとうございました。とても楽しく充実した時間でしたね。みなさんの熱心な姿にスタッフも目頭が熱くなったとか…ならなかったとか。

そして、講座を担当してくださった日比先生、サポートの日比ゼミの学生さん、どうもありがとうございました。

学習サポーターのみなさん、今回も適切にサポートをしてくださってありがとうございました。

企画・運営のはぴねす☆のみなさん、準備時間の少ない中、よく頑張ってくれましたね。本当にお疲れ様でした。


実は、今回の講座で心理学を学んだのは、参加者だけでなく学生もだったのではないでしょうか。「ふむふむ」とうなずいて講義を聞いている学生の姿を見て、はぴねす☆EIWAカレッジが「障害のある方のための講座」ではなく、「障害のある人もない人も一緒に学ぶための講座」になっていけるといいなあと思ったニャンコ先生がお送りしました。

★おまけ★


前回のダンスに参加してくださった参加者の方が、お手紙を書いて持ってきてくれました!
うれしかったので、ご本人の許可を得てアップさせていただきます。



写真をお願いしたところ、「はぴねす☆のみんなと撮りたい」といってくださったので、はぴねす☆のみなさんとお手紙をくれたSさんです。

今日学んだばかりの心理学に基づいて考えると、はぴねす☆のスタッフは、ご褒美をもらったので、もっともっと頑張ると思いますヨ。これからに期待してくださいね!